Gendai Reiki Forum


つれづれの記(2007卯月)

2007,4,1

 今日から4月、本格的な桜のシーズンに入り、各地から花便りが届いてきた。
芦屋川の桜は、場所によって異なるが、全般的には5分咲きという程度だろうか。今年は暖冬のため、例年よりもかなり早く満開を迎えるという予想だったが、やはり4月になってしまった。 開花には、暖かさだけでなく、適当な寒気も必要ということのようだった。

 それにしても、開花予想の見通しを誤ったということで、気象庁がお詫び会見をしたのには少々驚かされた。
ギャンブル(競馬など)の予想と、気象予報は、外れても責任を追及されることはないと思っていたが、桜の開花時期に合わせて各種のイベントが組まれているので、予報に基いて周到な準備を進めてきた人たちにとって、たかが開花時期というわけにはいかないようだ。

 蕾みの状態を見れば、経験豊富な予報官は、開花時期をピタリと当てることができるという。しかし近年は、人の経験や勘に頼ることが少なくなり、膨大な情報を科学的に分析して予想を導き出すようになった。その結果、全体的な精度は向上しているが、時として情報処理の間違いから、雨が降っているのに 「降雨はありません」 というような、とんでもない結論が導き出されることもあるようだ。

 そうしてみると、人の経験や勘というものは、貴重な財産だと思われる。
勘といっても、いわゆるヤマカンではなく、豊富な経験の積み重ねにより、高次の意識にアクセスして得られる直感なのだろう。
 良く聞く話として、体調不良で病院に行くと、「医師が患者の顔をまったく見ないで、検査表とパソコンの画面だけを見ている」と言われるが、「人間は臓器・骨格・筋肉などの部品の集まり」として対処する医師と、「病変のある部分だけが問題でなく、病んでいるその人全体の問題」として対処する医師との2つに分かれる。後者を 「ホリスティック(まるごと) 医療」 といい、だんだん受け入れられてきているが、現在はまだ医学の主流にはなっていない。

 レイキ療法は、レイキという高次のエネルギー(宇宙からの愛と調和と癒しのエネルギー)の活用法であり、必要とする人に純粋のレイキを中継するだけの、極めてシンプルな技法である。本来は他人に中継して貰わなくても、自然に必要なだけのレイキを受け取ることが出来るのだが、ストレスや緊張で受け取り難くなっている (パソコンで言えばフリーズしている)人が多く、自分ではリセット困難な場合が多い。

 レイキヒーラーの役割は、病気を治すということではなく、その人が自らの生命力を発揮できるように、援助をすることである。したがって、レイキ療法には病名や症状別の対処法はなく、純粋のレイキを中継するだけでよい。 純粋のレイキとは、宇宙からの愛と癒しのエネルギーだけで、余計な混ぜ物を入れないということだ。
 ヒーラーは、それ以外のことは一切する必要はない。何もしないということは、宇宙の愛を信じ、レイキの力を信じ、その人の生命力を信じることである。 一人ひとりは、生き方によって不調和な状態を招くこともあるが、それを修復する力も与えられているのだ。

 レイキ療法は、この上なくシンプルである。あまりにもシンプルなため物足りなさを感じるのか、 「レイキだけがすべてではない、他にも素晴らしいものがある」 と、治すための技法を求め続ける人もいる。勿論、求めるのは悪いことではない。必要と感じる間は、どんどん挑戦すればよい。
 ただ、私の経験からいえば、レイキでなくても良いから 「素晴らしいものに出会ったら、それを深く実践する」ことが大切である。 折角の縁に触れながら、「他にも素晴らしいものがある」 と一生求め続けて終ったのでは、何も得られなかったことになる。
 私も、かつては30種類以上の技法を学び、さらに効果的なものを求め続けた時期があったが、レイキに出会ってからは一切の技法を手放し、レイキにすべてを委ねることにした。 その結果、自然に得られたものは、安らかな人生である。

 私の場合、「さまざまな技法を学べば学ぶほど、西洋医学のやり方に近づいていく」 と感じられた。
病気や症状を対象に、有効に対処しようとすれば、同じ方向性を辿るのは必然かもしれない。そうだとすれば、いくら西洋医学の知識を深めても医師に敵うはずはなく、部分的に真似事をするだけに過ぎない。 何度か解剖に立ち会い、人体の構造について認識を深めたつもりでも、生命の神秘、生命の本質に迫ることはできない。

  「人は本来、健康に幸福に創られている。 自分の生き方によって、不調和を生み出しているにすぎない。それならば、不調和を解消し、本来のあるべき姿に戻ればよい」 という臼井先生の教えに触れて、一切の技法を手放してしまった。
 不調和もその人の選択の一部であり、自らの選択の結果は、真摯に受け止めてこそ価値がある。 しかし、それを噛み締め、味わったら、いつまでも抱え込んで苦しむことはない。速やかに手放すことが、新たな向上につながっていく。
 それを手放し、新たな活力を取り戻すためにも、レイキの導きは素晴らしいものと感じている。


                                             
                                      


         海外の日本人マスター

                                                        現代霊気ヒーリング協会