Gendai Reiki Forum


つれづれの記(2005年睦月)



明けまして、おめでとうございます。
  酉年元旦


 2005,1,1

 いま午前0時を過ぎ、年が改まったばかりである。
大晦日から元日にかけて各地で積雪があり、交通機関が乱れたり、高速道路が閉鎖されたりしている。
芦屋は今のところ雪にはなっていないが、寒風の中を小雨が降り、昨日は雷の音も聞こえていた。しかし、まずは平穏な新年というべきだろう。私は、元旦に配達される年賀状を読んだあと、午後から家内とともにオアシスへ行くことにしている。

 
 自宅には猫と九官鳥がいるので、オアシスには原則として1泊しかできない。今回は4日まで、3泊する予定なので、九官鳥は連れて行くことにした。猫は、家が変わると怯えてしまうと聞いているので、食べ物を十分に用意し、暖かくして留守番をさせるしかないかなと思っている。

 オアシスの近くには、長男夫婦が住んでいるが、元日は伊勢神宮に参拝する予定と聞いているので、帰宅は深夜になるだろう。次男夫婦は大阪府下の羽曳野市に住んでおり、2人の孫を連れて毎年2日の午後来ているので、今年もそうなれば、2日には長男と次男一家がオアシスで揃うことになる。
 次男夫婦と孫たちは何度かオアシスに来ているが、私が各地へ出かけていることが多く、セミナーや交流会と重なる日は自宅にいる方が好都合なので、ここ数ヶ月会っていない。昨年の春までは自宅へ来ていたが、オアシスの方が広いのと、寝具の大部分をオアシスへ運んでしまっているので、自然にオアシスへ来てもらうことが多くなる。

 長女は私の自宅の近くに住んでいるが、子供連れで友人たちと早朝2時に車で出発して、長野のスキー場へ向かっており、帰ってくるのは3日の深夜になる予定なので、全員が合流するのはむずかしい。
 私は、2日は突発的な用件がなければ、午後から西原さんの主催する「現代レイキ実践会」に顔を出すことにしているので、こちらの懇親会に参加することになる。


 2005,1,5

 昨夜(1月4日)、オアシスから帰宅した。といっても、元日以来初めての帰宅ということではなく、3日の午後、九官鳥を連れて1度帰宅している。
 一応4日までオアシスに滞在する予定で、猫だけをおいて出かけたが、少し気になったので、年賀状を確認するということもあって、途中で帰宅したのだった。

 元日の午後、車で自宅を後にしたが、九官鳥は車の中でも、オアシスに着いてからも「おはよう」「ただいま」「お帰り」「関係ない」など、知っている言葉をしゃべりまくり、どこに連れて行かれようと気にしないようだった。
 3日に一時帰宅すると、案の定、甘ったれの猫(トム)が、足元にまとわりついて離れようとしない。普段は餌をくれる家内の方になついているのだが、心細いときは誰でもよいものらしい。九官鳥とも数年間のつきあいなので、一緒にいるとホッとするようだ。
 再びオアシスへ向かう途中、道路の混雑を避けようと、宝塚で知らない道に入ったため、中国縦貫道のインターチェンジに近づいてしまい、帰省から帰ってくる車や、中山観音への初詣の車が重なり合って道路は大渋滞、約30qの距離を2時間以上かけて辿り着いた。しかし、途中で珍しいものと遭遇して、ラッキーな点もあった。

 暮の29日に、久しぶりに弟と大阪で食事をしたことは書いたが、そのときから右の奥歯がチクチクと痛んでいた。
アルコールの勢いもあってか、その日は大したことはなかったが、30日にHPの更新やメールの返信をしているうちに、チクチクからズキズキに変わってきた。こんなとき、私は手を当ててヒーリングしたりはしない。痛みも必要な体験として、ただ感じ、ただ観察することにしている。それが何のサインなのか、読み取ることが出来れば痛みの役割は終わるわけだから速やかに消えていくし、完全に読み取れなくても、観察することが原因に働きかけることになる。私は、痛みを噛みしめながら、深夜まで休むことなく作業を続けた。
 
 30日の夜に入ってから痛みはさらに強くなり、31日の朝は頬が完全に腫れ上がってしまった。大晦日に、開いている歯科医院はないだろう。私は1月5日頃まで、痛みを観察し続けることに決めた。
 昼前になって、家内がお茶とともに、配達されたばかりの郵便物と「市政だより」をもってきてくれた。ふと「市政だより」を見ると、年末年始の当番医一覧表が掲載されている。
 それによると、歩いて5分のところにあるG歯科医院が、31日の午前9時から正午まで診療している。時計を見ると、正午までには約20分あるので、今から出かけても十分間に合う時間である。一旦は、痛みと付き合うことに決めたのだが、ギリギリになってこのような情報が飛び込んできたということは、行けということに違いない。私は、逆らわず啓示に従うことにした。

 簡単な診療の結果、「約30年前に治療した歯の内部で出血を起こしており、歯冠があるため膿を排出することができないので、神経を刺激し続けている」ことがわかった。とりあえず歯冠を外して排膿できるようにし、化膿止めと痛み止めの薬を受け取った。普段はもっと対応してくれるのだろうが、急患が溢れている現在、これが最小限の処置だろう。
 とりあえず痛み止めを飲んでみたが、まったく効かないので、これに頼らないことに決めてゴミ箱に捨ててしまった。

 原因が分かって安心だったが、31日は猛烈な痛みの中でHPの原稿を書いて更新し、年末挨拶のメールに返信し、日付が変わると賀状(今年はインターネットによるアニメーションのグリーティングカードを多数頂いた)に返信した。
結局、31日から1月2日までは、アルコール抜きでバナナとヨーグルトで過ごすことになり、体調は極めて良くなった。
 2日は、まだ歯の痛みは残っていたものの、かなり軽快したので、午後から大阪へ出て西原さん主催の交流会へ出席した。ここで皆さんと祝杯を挙げ、そのあと梅田のラウンジで乾杯して消毒し、3日には完全に復活した。

 今回の教訓は、「必要なとき必要なことが起こる」「痛みは感じていれば良い」ということだった。
痛みをただ感じ続けている限り「歯が猛烈に痛んでいる自分が存在する」に過ぎないが、痛みと戦ったり、痛みから逃げようとしてモガキ始めると「苦しみ」に変わる。痛みは生命力が働いている証しであり、決して愉快な感覚ではないけれど、苦しみでもなければ不幸でもない。やがて消えていく、一過性の状態に過ぎない。
 「歯の痛みは、人生の憂鬱を実感させる」と書いたものを読んだことがあるが、私にとって単に痛みが強烈だったというだけで、少しも憂鬱ではなく、また心が暗くなることもなく、種々の作業を淡々と処理することができた。

 といっても、私のやり方を、皆さんにお薦めしているわけではない。いろいろと理屈をつけているが、私なりに体験しているだけのことで、ヒーリングをするのも、痛み止めを飲むのも、その人の選択であって、悪いことではないと思う。


 2005,1,11

 8日(土)の新年交流会は、ちょうど50名の参加でスタートした。
今回は、私たちが日常実践しているレイキ法の原点を振り返って再認識し、同時に2月5日に東京で行なわれる「新年霊授会」のリハーサルをかねて、臼井先生当時に行なわれていた修養会(師範の指導によるグループ指導会)の手順を、皆さんに体験していただいた。

 スペイン霊気協会の招きで1月13日頃の出発を予定していたメキシコ訪問は、6日に連絡が入り、「現地の事情から今回は延期し、3月19日〜27日にメキシコでの行事を開催したい」ということだった。
 1月の訪問延期は、早くから予感していたので別にどうということはないが、先方の都合で交流会の日程変更が頻繁に起こってはたまらないので、百天さんを通じて次のように返信し、日程の再検討を求めた。
@ 訪問日程の変更は、了解した。
A 1月に予定していた行事をすべて2〜3月に繰り越したので、3月19日までにメキシコ入りすることは不可能。
B 第3日曜日の芦屋交流会を変更すると、多くの人に迷惑をかけるので、今後は一切変更しない。

 これにより、「新年霊授会」まで空きスケジュールができたので、セミナーなどは一切入れず、新しい著書の原稿書きにあてたいと思っている。
 原稿に専念すると、それ以外のものが疎かになるので、まず「新年霊授会」の準備をしておかなければならない。
今日までに、明治天皇御製の解説が10首ほど出来上がったので、新年霊授会の出席者に配布することにする。厳密な文法的解釈よりも、レイキ実践者の意識向上に役立てることを念頭に解説した。以前解説したものを加えて20首になるが、著書には50首程度収録したいと思っている。
 またこの機会に、現代霊気法の全技法を解説した「現代霊気法技法解説CD」の原盤も完成させ、新年霊授会参加者に配布できればと思うが、これは今のところ何ともいえない。。

 九官鳥について、何人かの方から質問のメールをいただいたので、返信の内容をまとめておく。
@ 年齢は9歳くらい。8年前に、家内の知人宅から貰ってきた。
A 名前は、前の飼い主時代から「よーちゃん」。雌雄は不明だが、「よーちゃん」と優しい声で自分に呼びかけている。
B 電話がかかってくると「はい、私ですが」と答え、ときどき「関係ない」というのは、以前の家で覚えた言葉だ。
C 口笛の音、電話の呼び出し音、救急車のサイレン、車がバックするときの警告音など、電子音が得意。
D 家人が近くにいないと、電話の呼び出しコールを連発し、騙されて文句を言うと「関係ない」と言い訳する。

 歯の痛みに関しても、いろいろと感想をいただいた。
長男から、「5年ほど前に体験した、ひどい歯痛の記事」というのを送ってきたので、紹介する。
  http://www.geocities.jp/izumi_opti/DiaryHa.html
 自分のHPに掲載しているようだが、これを読んでみて、記事の内容も迫真性に満ちているが、なかなか文章がうまいのに感心した。


 2005,1,18

 新しい本の原稿は、順調に進行している。
原稿に取りかかる前に、新年霊授会で配布する予定の明治天皇御製解説を、以前のものを含めて全面的に見直した。また、現代霊気法の全技法を解説した「現代霊気法技法解説CD」の制作も、マザーステラさんに問い合わせたところ、「週明け早々にでも録音したテープを送ってもらえれば、何とか間に合わせます」という返事があったので、たっぷり1日かけて収録し、13日に発送した。マザーステラさんに負担をかけることになるが、今回の参加者用に限定して、実費で制作していただけることになった。

 13日の午後から、原稿にとりかかった。
まず、書斎においてあるパソコンを、ベッドルームに持ち込んだ。家庭内LANのネットワークがあるので、パソコンだけを持って移動すれば、どの部屋でも利用できる。プリンターはそのままなので、印刷するときだけ書斎に帰ればよい。

 本は全体の構成が大切なので、目次を何度もやり直して、一応の形は出来上がった。
しかし、今後の進展によっては、書き直すことが多くなるだろう。実際に、この5日間でかなりの修正が必要となった。
 昨年9月に原稿が一応完成したものの、意に沿わないので全面的に書き直すことにしたが、そのすべてが使えないわけではないので、まったくの白紙からの作業ではない。この外にも、折に触れて書き溜めた原稿は山ほどあり、材料に不足はないが、ではそれを目次順に並べ替えればよいのかというと、そうもいかない。

 楽しみながらやっているうちに、気がつけば連日午前3時を過ぎており、夜が明けてしまった日もある。
現在のところ、約40%の進捗率だろうか。2月に入ると、いろいろな行事が出てくるので、新年霊授会までに70%程度は完成させておきたいと思っている。
 原稿の完成目標は5月、それから出版までに約3ヶ月、本になるのは晩夏から初秋になる予定。

 気分転換に、HPのマスター紹介を見た。
掲載していてもURLやメールアドレスの変更を連絡してこないマスターがあり、リンク切れになっていることがあるので、ときどきチェックしているが、ついでにネットサーフィンを楽しむこともある。
 1月30日(日)の午後、名古屋市民会館で加藤玲子さん主催の「名古屋レイキ交流会」が開かれることを知ったので、久しぶりに出席することにした。 http://www3.starcat.ne.jp/~reiki/ 
 一昨年まで、名古屋との縁は薄かったが、昨年1月から岩崎(旧姓井上)喜久美さんが「熱田レイキ交流会」を開催されるようになり、岩崎さんの慶事で加藤さんが後を引き継がれてからも、名古屋の人たちとの交流が深まっている。
加藤さんには、「気を使わないで、加藤さんのペースで進めてください」とお願いしておいた。


 2005,1,27

 ここしばらく、原稿に没頭している。
現在のところ、進捗率は60%程度。先日、出版社と打ち合わせしたが、原稿が出来上がってから6ヶ月必要だという。
私は3ヶ月と見込んでいたので、大きく予定が狂ってくる。どちらにしても、11月の誕生日をメドにするとなると、逆算して4月末には完成させ、5月早々には完全原稿を渡す必要がある。
 2月〜3月は、いろいろ予定が入っており、1月末で一応ストップする見通しなので、2月4日の上京までにできるだけ進行させておきたい。あとは、コツコツ書いていくしかないだろう。

 原稿を書いている間も、メールを無視しているわけではなく、それなりに送受信は続けている。
しかし、オアシス(山間部のスタジオ)で作業しているときは、極端に電波が弱いので、パソコンを受信状態にして放置しておくと、機嫌のよいときに受信してくれるが、いつになるか分からない。送信も、電波状態を見ながら何度も試みているが、中々難しいときもある。新たに電話を引けば良いのだが、いずれ加入権が無価値になると分かっているので、気が進まない。

 最近の、メールでの質問と回答を2件ほど紹介する。

質問A.
 「自分から高い波動が出ている状態」というのは、どんな状態のことをいうのでしょうか。
レイキをしているときは、おおむね高い波動の状態なのでしょうか。そしてそれは、維持できるのでしょうか。

回答A.
 「高い波動が出ている」というと、自分から出ているというイメージですが、実は「自分が、宇宙の高い波動と響き合っている」状態です。
 例えば、FM放送の電波は、私たちの周囲に届いていますが、受信装置がなければ音楽を聴くことができませんね。持っていても、きちんと波長が合っていなければ、雑音だらけの音楽を受信することになります。
 宇宙は常に純粋の、高い波動を送ってくれていますので、受信装置を整えて雑音を混入させないようにし、高波動のままのレイキを受け取る(響き合う)ことができれば、 「高い波動が出ている」という状態になります。
 レイキをしているときは、基本的には高い波動と響き合っている状態ですが、余計な思いを混入させて、雑音だらけのレイキをしている場合もあります。高い波動の状態を維持するには、「レイキにキチンと意識を合わせたら、レイキを信頼して完全に任せる(安らかな心の状態を維持し続ける)」ことが必要で、怒りや不安、恐れなどの感情を持つと、雑音を呼び込むことになります。

質問B.
 私はセミナーと、出張でのセッションを行なっていますが、疑問に思うことがあります。
セミナーではレイキの真の目的をお伝えできるものの、セッションだけの方は、ただ気持ちがいいから…ということで受けられる方が多く、これで果たして相手のお役に立っているのだろうかと思うのです。
今までは余り深く考えず、気持ちよくなって満足して頂けたら、それで嬉しく思っていたのですが、芦屋でセミナーを受講してから、なぜか引っかかるようになってきました。
 ヒーリングは気づきのサポートなのに、ただ気持ち良さを提供するだけでは、誤解を与えることになるし、あまり意味のないような気がしています。
 でも、受け続けているうちに、自然に気づきが起こるかも知れないので、流れに任せてセッションしていればよいのかなと、思ったりしています。

回答B.
 セッションだけであっても、愛と調和のエネルギーは流れ続けているのですから、たえず気づきの機会を提供していることになります。気持ちが良いとセッションを受けてくれている人は、現在は、そのエネルギーに包まれて、それを堪能するまで味わうことが必要な段階の人なのでしょう。
 セッションだけで終わる場合は、ひと時でも、のどの渇きを癒して上げたことになります。
 セミナーまで進んだ人は、自分で水源から水を汲み上げることができるようになります。
どちらも、本人の選択であり学びなので、ヒーラー(あるいはマスター)が、それを強制することはできません。
 ただ、本人の受け入れ態勢が整ったときは、最高のものをシェアすることができるように、マスター自身の学びを進めておくことが大切です。
 出張セッションは大変だと思いますが、被災者の方に給水活動をしているようなつもりで、レイキエネルギーを運んで上げてください。


                                   

        
        海外の日本人マスター

                                                       現代霊気ヒーリング協会