Gendai Reiki Forum


つれづれの記(2005年弥生)


 2005,3,1

 今日から3月。
例年のことながら、弥生の声を聞くと、何となくほっとしたものを感じる。 語呂合わせではないが、3月は産月 (サンガツ=うみづき)で、いろいろなものが生み出される(創造される)月のようだ。

 差し迫っての行事は、5日に開催される 「関東現代レイキ交流会」 で、4日から6日まで上京する。
産み月といえば、(残念ながら交流会には間に合わないが) 宮下富実夫さんの作曲による 「レイキミュージックCD」が、まもなく完成する。
 また関西では、「現代霊気法師範会」 が今月からスタートする。発足するのは関西だが地域を限定せず、将来は現代レイキマスターによる相互研鑽の集いとして、各地に広げる構想があるという。 これは、関東マスターグループと同様、マスターによる自主的な活動である。

 レイキマスターであり、開運鑑定の占い師でもある岩崎喜久美さんが、新風舎から著書を出されることになった。
名古屋では井上喜久美さんとして、レイキ交流会も開催されていたが、 「他人の開運指導をするには、まず自分が開運して見せなければ」 と、自ら良縁を掴み取って開運指導の正しさを実証し、今回の出版となった。
現在は富山県有数の実業家夫人で、本の題名は、そのものズバリ、「ある日 突然 玉の輿」。 (クリック

 法人決算に取り組んでいた2月26日の朝、Yさんという未知の方から、次のような内容のメールが来た。
《最近あるところで遠隔でサードまで受講し、3ヶ月間12ポジションを毎日30分していますが、まったく気の感覚がなく、困っています。指導者に、メールで質問したところ、"今はまだ、感覚はないがそのうちに出てくる″との事。私には納得がいきません。先日、その方の掲載記事をみて愕然としました。
『3年以内にビジネスから引退して、現在抱えている研究テーマに没頭します。同時に小説家としてのんびりやっているはずです』 と書いてあります。 (記事の掲載されたHPアドレスも添付されていたが、省略する)

 3年以内でビジネス(レイキ)をやめて、自分の好きなことをするそうです。自分の好きなことをするために、人を食い物にする、詐欺まがいですね。こうしたティーチャーはどの様に思われますか。 私は、レイキをきちんとしたところで再受講したいと思います。そちらでは、再受講の料金はどのような形態になっていますか? 教えていただければ幸いです。》

 これに対して、まったく時間の取れない状況だったが、作業を中断して次のように返信した。
《メールを拝見しました。 同じティーチャーのことかどうか分かりませんが、私が顧問を務めているNPO法人日本ホリスティックレイキ協会にも、相談のメールがよく入ってくるそうです。
 参考として案内書を添付します。 案内書に、 「こちらで新しいステップを受講する場合、他のスクールで学んだ段階は無料で再受講していただき、新規に学ぶステップだけの料金でよい」 と記載していますが、残念ながら遠隔伝授は認めていないので、再受講ではなく新規受講となってしまいます。おそらくは、他のスクールでも同様と思います。

 このティーチャーの指導内容を私は知りませんし、あなたも納得の上で受講されたのですから、詐欺まがいだと即断はできませんが、 「レイキを熟知した上での普及ではなく、安易なネットビジネス」 として運営しているようにも思えます。納得できないようであれば 「一般社会に通用しないものを提供した責任」 を追求して、受講料の返還を交渉して見られては如何でしょうか。なお、現代霊気ヒーリング協会としての 「遠隔伝授に関する公式見解」 は、昨年 次のURLで発表しています。(日本語)(英語)

 臼井霊気療法は、「マンツーマンによる人格の触れあい」 を通して、エネルギーを伝達するところからスタートする。
そして、レイキ法の目的は、「ヒーリングを入り口として人生を価値あるものにする」ところにある。遠隔ヒーリングは有効なレイキの技法だが、レイキの遠隔伝授は認められていない。一度も対面せず、遠隔だけで 「人を癒し、自らを高める」ことは困難だからである。

 問題の発端は、レイキをインターネットによるビジネスとして捉え、それを提供するマスター(ティーチャー)にあることは間違いない。しかし、受講者は被害者かもしれないが、それを選択した責任は免れない。 (私は、レイキの遠隔伝授を問題にしているが、相談者が不満に思ったのは、もしかすると気の感覚が得られないという点だけなのかも知れない。 たとえ十分な感覚があったとしても、それで良しとする問題ではないのだが…)

 とはいうものの、受講者の側に十分な判断材料がないということも、誤った選択をする原因になっているだろう。新しい著書では、この点についても明確な情報提供をしたいと思っている。
 一応正式な見解は伝えたが、気の毒な点もあるので、さらに連絡があれば力になってあげたいと思っている。しかし、このような場合、期待したような良い返事ではなかったと判断するためか(真実を知ったのだから良い返事なのだが)、連絡があったためしがない。質問の返事を受け取ったという程度のメールは、礼儀だと思うのだが。


 2005,3,8

 5日の関東現代レイキ交流会は、前日の雪が嘘だったような好天気に恵まれ、清々しい雰囲気の中で開催された。
参加者がいつもより少な目だったこともあって、皆さんとの距離がぐっと近づき、前回までに見られなかった高い波動が感じられて、楽しいひとときを共有した。世話役の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。

 関東交流会は、9回目を迎えてすっかり定着した感があり、必要なとき、必要な人が参加されるようになった。参加者が多ければ多いほどよい…というものではないので、毎回40〜50名程度が理想ではないかと思っている。
 芦屋は、毎月第3日曜日と決めているので特別のPRはせず、受付の担当者もいないが、当日の参加者が自発的に引き受けてくださっている。スタートして10年近くになるが、毎月のように海外の人や遠地からの参加もあり、文字どおり 「レイキを通じての交流」 が促進される基地になっている。

 世話役の立場からは、多くの人に参加の機会を提供したいと思うのは当然で、繰り返し参加を呼びかけたり、役割を事前に割り振って円滑に運営しようと考えるが、中にはそれを煩く感じる人もあるだろう。
 関東もそろそろ日程の告知だけにして、何の負担もなく、「参加したいとき顔を出す」 という形を、考えてもよいのではないだろうか。それで誰も参加しなくなれば、関東での交流会の役割は終わったと考えればよい。

 関西で、今月から 「現代霊気法師範会」 がスタートした。
1.マスター自身の更なる向上のため、自主的な交流を行なう。
2.情報交換や、勉強会を実施する。
3.現代霊気法を正しく習得し、正しく伝授できるようにする。

 これらを通じてレイキの正しい普及実践を図り、社会貢献をめざしていくというもので、やる気のある人だけで運営するために会員制を取り入れている。(入会金5,000円、年会費6,000円)
 2月の芦屋交流会で、会長の西原さんが主旨を説明したが、すでにかなりの参加者があり、5月から「原則として第4日曜日の午後」 大阪駅前第2ビル5F 「大阪市立総合生涯学習センター」 で勉強会をスタートする。


 2005,3,15

 3寒4温というが、ここ数日、寒の戻りが厳しい。
関東交流会の後は暖かい日が続き、スタジオでは鶯の声も聞えて、ようやく春になったという実感に浸っていたが、そうすんなりとは行かないようだ。

 ようやく、というべきか、待望のレイキミュージックCDが完成した。
レイキCDは国内で何枚も発売されており、海外からも輸入されているが、使いたいと思えるものは少ない。現代レイキの仲間から 「レイキヒーリングや、瞑想などに適した音楽CDがほしい」 という希望が、数年前から出ていたが、ヒーリング音楽の作曲ができる人は限られており、技法CDの完成が先行した。
 しかし、技法CDの制作を通じて、ヒーリングミュージックという新しいジャンルを創出した宮下富実夫氏の音楽と接点ができ、そこから本格的な 「レイキ用音楽CD」 が誕生したことも、また必然ということになるのだろう。

 CDジャケットの表紙は、鞍馬山を象徴する 「木の根道」 の写真。
2ページ目に、私の 「霊気とは -歴史と精神的背景- 」 という解説文が掲載され、名取さんの英訳文が続いている。
 内容は、
「霊気療法の歴史  :日本の霊気から世界のレイキへ」
「伝統霊気の精神性:臼井霊気療法の真実」
 という2つのパートから成っているが、少ないスペースに多くの情報を盛ろうとしているため文字が小さく、人によっては拡大鏡が必要かもしれない。(視力検査のつもりで、挑戦されることをお勧めする)
 このCDは、書店やレコード店でも市販されるが、まず現代レイキ関係者への先行販売が開始された。技法CDと同様 神奈川のマザーステラで通信販売により取り扱う。 (税込み2,800円)
 また芦屋でも、今後の交流会やセミナー時に購入できる。 《通販での購入・問合せはm-stella へ》

 1月末に 「メキシコでの行事は、5月21日から29日まで」 ということでOKしたが、それから1ヶ月半、例によってスペイン霊気協会のアントニオ会長から連絡がない。外国のマスターの中では長い付合いだが、以前から肝心のことを中々連絡してこないので、自然消滅かと思ったことが何度もあった。
 アントニオは会うと中々の好人物で、心遣いも行き届いたところを見せるのだが、連絡の悪さだけは折紙付きである。
“便りのないのは良い便り” という諺が、スペインでも通用するのかどうか知らないが、その心を体得した人だ。連絡しないのは、準備が順調に進んでいるということか。

 ときどきポカもあり、昨春13名のマスターが来日したとき、私のセミナーを受講するのに、テキストを持参するのを忘れてしまった。セミナー前日に思い出したが、英語ならともかく、スペイン語のテキストをすぐに準備できるはずがない。
結局、2日間のセミナーは、資料なしで進めることになってしまった。
 ついでに書くと、一昨年の秋、デンマークのあとマドリードへ立ち寄ったが、アントニオは私の通訳として日本人女性を手配してくれ、自分のボルボで近郊の名所(トレドやアンダルシアなど)を案内してくれた。
 トレドは、地域全体が要塞化した町だが、そこを観光して食事を楽しんだ後、アンダルシアへ向かおうとして車を走らせたものの、どうしてもトレドの町から出られなくなってしまった。いつまでも、同じところをぐるぐる回っているだけである。
一計を案じた彼は、流しのタクシーに金を払い、その後を運転して無事に脱出した。
 日が暮れてからマドリードに着いたが、市街周辺を環状に走っている高速道路の出口がわからず、何度も周回することになった。女性の話では、彼が長年住んでいるマドリード市内でも、方向を間違えることは珍しくないそうだ。
 このような愛すべき人物なので、こちらも準備だけはしておいて 「エアチケットが来なければ、行かなければ良いだけだ」 と、のんびり構えることにしている。

 ルーマニアのレイキマスター Calin Petru Cotrauさんが、5月上旬に来日することになった。昨年11月下旬から12月にかけて来日予定だったが、都合により延期していたものだ。
 彼はURRI DENMARK 2003に友人の女性マスターと参加したが、大男で好感の持てる人柄なので、人気者だった。
その風貌から、私が 「熊ちゃん」 と名づけ、それ以来、我々の間では熊ちゃんの愛称で通用している。フランスの岡本昌美さんが、何かのついでにメールでそのことを伝えたところ、本人も気に入って 「熊ちゃん」 と名乗っているそうだ。
 熊ちゃんは、ルーマニアで現代霊気法のスクールを開いており、5月7日〜8日の芦屋セミナーに参加の予定。
デンマークで、ルーマニアの熊ちゃんと



 2005,3,21

 交流会の日(20日)は、彼岸の中日にあたるそうで、また好天に恵まれた3連休の真ん中のせいか、参加者は約40名といつもより少なめだったが、新しい人や久しぶりの参加者の顔も見られた。風邪気味の人や、花粉症に悩まされている人も少なくないようで、終った後もあちこちでヒーリングが行なわれていた。

 連日、深夜までの原稿書きなど、不摂生な状態が続くので、健康管理のために 「逆さぶら下がり健康機」 というものを通販で買った。数日前に届いたが、初めから熟練者用にセットしたので、乗った途端に頭と足が逆転して、垂直になったので驚いた。
 不快感も恐怖感もなかったので、そのまま20分ほど逆立ち状態を続け、起き上がったところ胸がムカムカし、吐き気がした。すぐに収まったが、後で説明書を読んでみると、 「初めての場合は45度くらいにセットすること」 「終ったら水平の状態で3分程度安静にし、血液の循環が安定してからゆっくり起きること」などが書いてあった。
 現在は45度にセットし直して、頭が下がった状態で、しばらく本を読んでから起きることにしている。一日に2、3回使用しているが非常に快適で、少しの時間、仮眠することもある。

 ある女性マスター (臨床心理士) から、近況が寄せられた。
彼女は、新聞社の文化教室でレイキの講座を受け持ち、幼稚園や保育園などで 「子育てにレイキを活用しましょう」 と、保母さんやお母さんたちを対象に、継続的にレクチャーしている。
 昨日の報告では、「ある保育園で、“お母さんの温かい手は、子供にとって仏様のようなもの”と話したところ、手の冷たい母親が数人いて、終了後に“私たちの手は、子供にとって鬼のようなものですか”と詰問されました。お母さんの手は温かいものという私の思い込みから、不用意な表現をして、心を傷つけてしまいました。レイキマスターは、自分の表現がどう受けとられるか、一語一語に心を通わせなければならないと反省しました」 と書かれていた。

 この事例を、 「お母さんの手って温かいなあ〜」 をキャッチフレーズに母親教室でレイキを指導している、あるマスターに伝えたところ、折り返し次のようなメールが返ってきた。
 【言葉は誤解をあたえます。だから私も直接会って話すようにしています。母親教室でもまず 私の場合は誤解がありません。メールはその点送る方も言葉が足りなかったり、また受けとる方の 受けとりようで誤解を生じてしまいます。だから私はメールもコミュニケーションとして万全では ないと思います。大宇宙にまかせるように、それぞれのコミュニケーションにまかしたいと私は思い ます。】

 このマスターは「私は、母親教室でキチンと話しているので、誤解を招くようなことはありません」 と自信を持っており、そうであれば素晴らしい。
 しかし、女性マスターがメールの説明で失敗したという話を伝えたのではなく、メールでの伝達手段の優劣を論じているわけではないので、後半の部分は首を傾げてしまった。参考になればという、私の真意が伝わらなかったとすれば、たしかにメールは万全ではない。

 実はこの問題 (手の温冷とヒーリング) は、世界のヒーラーたちの認識を二分する大きなテーマなのである。時間の関係で、ここでは書かないが、レイキそのものの認識に関わる問題と言ってよい。
 触れたときの感覚は、冷たいよりも温かい方が快いのは一般的な感覚だが、気温の高い蒸し暑い中では、ひんやりと冷たい感覚が心地よい。「母さんの手って、ひんやりして気持ち良いな〜」 ということもないわけではない。
 実際に、冷たい手を持つ母親達は少なからず存在する。その人たちが 「お母さんの手って温かいなあ〜」 という文章を見たとき、まず感じるのは自分の手の冷たさだろう。これは、誤解でも何でもない、本人だけが感じる自然な想いだ。
 私も、このマスターの立場なら、常識にしたがって 「お母さんの手って温かいなあ〜」 という表現に近いものを使うかもしれないと思う。しかし、女性マスターからのメールを見て、あっと思った。

 私は、自分のセミナーでは一語一語を大切にし、新しい用語はできるだけ分かりやすく解説して、誤解のないようにと心がけている。しかしそれでも人さまざまなので、「誤解を与えることはありません」 と言い切るのに躊躇する。
 その意味から、気づきは速やかに反映させることにしているので、たぶん今の私なら 「お母さんの手って、気持ちいいなあ〜」とするだろう。


 2005,3,29

 気温はすっかり春、まもなく4月を迎える。
26日〜27日のセミナーは、地元の関西以外に、東京・横浜・長野・富山・九州などから出席された。新しいマスターも誕生したが、最近は繰り返し再受講に参加される方が増え、会うたびに成長振りが感じられるのは嬉しい。
 そのため、直前の再受講申込みにも対応できるよう、かなり大きめの室を確保することにしている。ただ芦屋市民センターは、各交通機関から便利なため人気が高く、思うように確保できないのが悩みの種だ。

 これから、交流会以来中断していた原稿書きにとりかかるが、所要で4月1日に上京することになった。
1日の夕方には用件が終るので、そのあと出版社と打合せる。どこから出すかまだ決めていないが、一応2社にしぼっている。遅くても5月の連休明けには完成させたいが、連休中にルーマニアから熊ちゃんが到着する予定なので、実質的には4月末までということになり、セミナーと交流会しか予定を入れていないものの、かなり忙しい。

 今回、あるマスターから、「楽天日記に “花粉症と現代レイキ” という面白い話題が掲載されている」と知らせてくれたので、(実際には、それほど面白いわけではないが)紹介する。
 内容は 「花粉症」 というテーマで、 「3月24日〜26日の3日間にわたる日記」 と、「それを読んだ人の反応」 が記載されており、それぞれのURLを クリックして読むことができる。

 ・「花粉症に現代レイキは効くか」      http://plaza.rakuten.co.jp/konishinbunnikki/diary/200503240000/
 ・「今日も現代レイキが効いているのか?」 http://plaza.rakuten.co.jp/konishinbunnikki/diary/200503250001/
 ・「現代レイキと花粉症 3日目」       http://plaza.rakuten.co.jp/konishinbunnikki/diary/200503260001/

 関心ある人は、どこに手を当てたのか(12ポジション全体か、ヘッドだけなのか、特別の箇所か)、どれ位の時間ヒーリングしたのか、それを毎日継続しているのか、何か変化が感じられたか…などを、確認して見られては如何? 

 この場合、現代レイキという固有名詞よりも、「花粉症に対するレイキの効果」として考えるのが、適切だと思われる。
 勿論、掲載されているのはこの方の体験であり、その限りにおいては真実だと思われるが、これを普遍的な効果例と認定するまでには、他の方の実例も含めて検証することが必要となる。
 個々のレイキヒーラーは、数々の素晴らしい効果を体験しておられるが、それを検証したり発表したりする場を持たず、個人の体験として埋もれているのが現状である。今後、NPOや師範会などでも、これらの共同研究が進められるものと期待している。


                                   


         海外の日本人マスター

                                                       現代霊気ヒーリング協会