Gendai Reiki Forum
1月2月3月5月6月7月8月9月10月11月12月

つれづれの記(2004年卯月)

 2004,4,20

このホームページのカウンターが、昨日で50,000回に達したということで、数人の方からお祝いのメールをいただいた。
スタートは2,001年10月19日なので、ちょうど2年6ヶ月経過したことになる。
メール送信者の一人は、「計算してみると、1日あたり55回のアクセスがあったことになります。スタート当初は、HPの存在が知られていないので訪問者が少なく、それが平均値を引き下げるので、現在はもっと多いはずです。」 と、計算根拠まで示してくださっていた。

私がインターネット(といっても最初はメールだけだが)を始めたのは、2,000年の夏からだった。それまで、ワープロ専用機は使っていたが、パソコンは難しいと思い込んで、家族が使っていたのに手を出す気がしなかった。
2,000年11月に、京都で3日間の国際ワークショップ(URRI JAPAN 2,000)が開催されることになり、春から資料作成にとりかかったが、海外のマスターも多いので、参加者に配布する多量の資料をすべて英訳する必要があり、資料作成のつど翻訳担当のAmiさん(岩崎みゆきさん)に送ることになった。
始めてみると、これは中々大変な作業だった。いちばん問題なのは、岩崎さんとの資料のやりとりである。こちらでワープロ化したものを、ボリュームの少ない資料はFAXで送り、多いものは郵送するが、完成までには何度も修正する必要があり、そのつどFAXや郵送で対応するのは実に面倒である。
岩崎さんは根気よく対応してくれたが、私はこれではいけないと思い、パソコンを活用することにした。

まず、長年親しんできたワープロ専用機を手放し、パソコンのワードソフトを使うことにした。これで他の人たちとデータの互換性が生じるので、便利さは格段に向上する。今までは、こちらから送った資料を、岩崎さんがワープロ化してくれていたことを、そのとき初めて知った。
同時に、E-メールをスタートし、ワードで作成した資料を添付して送信できるようにした。(メールを始めるための設定は長男に任せたが、使い方はすべて独習した)これによって、作業効率は飛躍的に向上し、なぜ今まで導入を躊躇していたのかと反省した。
我が家には2年以上前からパソコンがあり、私も法人の決算処理に使用していたので、メールやワード文書の作成など始めようと思えばいつでもその機会はあったのだが、その必要を感じなかったので、手を出していなかったのだ。
その後は、ずっとインターネットの恩恵を受け続けているが、今にして思えば、誰に強制されたのでもなく、国際ワークショップという大きなイベントに直面して、必要に迫られて始めたのがよかったのだろう。

人は、自分が必要と感じなければ、客観的に見ていかに合理性があろうと、なかなか受け入れない。その時点で自分は必要を感じなくても、柔軟な心で周囲の人 たちの声に耳を傾け、素直に取り入れてみればその素晴らしさを実感できるのだが、いろいろと理屈をつけて拒否してしまう。そのために生じた、2年間のロスは仕方がないとしても、別の人に再入力という余計な作業をさせていたのは、申し訳ないことだった。
自己向上の学びについても、同じことが言える。これでよいと思ってしまえば、いくら学びの課題が与えられても、自分とは無関係だと見過ごしてしまう。と くに、セミナーなどを通じて、臼井先生の教えや真理の言葉を口にすることが多くなると、なんとなく分かったような気持ちになり、自分がそのまま実践しているように錯覚してしまう。そして、精神性向上への道を歩んでいるつもりで、どんどんエゴを強め、別の道に迷い込んでしまう。これはレイキだけでなく、何かの指導に関わる人たちの陥りやすいブラックホールなので、常に自戒が必要であると感じている。

さて、HPを勧めたのも岩崎さんである。
彼女は最初、現代霊気法を理解させるためのサイトを作り、URRI JAPAN 2000のニュースや、私の著書・癒しの現代霊気法の修正一覧表、私からのコメント…などを掲載していたが、やがて私に、自前のHPを作成するように勧め始めた。
私はE-メールの送受信と、必要なHPを読むだけで満足していたので、自分のHPなどまだ先のことだと思っていたが、何度も勧められたので頭の中で【レイキを知る、レイキを学ぶ、レイキを生かす】という簡単な構成が出来上がっていた。
2,001年10月中旬に、彼女から「表紙をアップしましたので、簡単なHPをスタートさせませんか」という何度目かの誘いがあったので、「実はこのようなものを考えている」と数ページのものを送ったところ、「これで行きましょう」ということになり、早速彼女のHPで「10月19日に、現代霊気ヒーリング協会の公式サイトがスタートしました」と紹介されたので、引っ込みがつかなくなってしまった。このときの彼女は強引だったが、それがなければ、このHPは現在もスタートしていなかっただろう。たぶん彼女は、しりごみする私を、突き動かす役割を与えられていたに違いない。
それから今日まで、ずっと手づくりのままのHPが続いており、ページ数もずいぶん多くなった。

平成9年(1,997年)7月から芦屋でスタートした「現代レイキ交流会」は、国内外から多くの方が参加されているが、このHPにも多くの方が訪問されるようになった。毎月の交流会には、毎回新しい方が参加されるが、このHPが縁となった方も少なくない。
岩崎さんは、2人の子育てのためHPを閉鎖して家庭に入られたが、やがて子供たちが大きくなり、時間の余裕が出来ればまた活動が開始されるものと思う。
現在は、東京の名取由美子さんが、国際ワークショップなどの資料の英訳を引き受け、また「現代霊気法倶楽部」という英語のサイトを立ち上げて、海外のマスターたちの架け橋として活動してくれている。
この機会に、日英両サイトとも、倍旧のお引き立てをお願いしたい。


 2004,4,28

いきなりインターネットの話になったが、4月上旬から中旬にかけて、スペインのレイキマスターたちを迎え、忙しい日々を過ごすことになった。
スペイン霊気協会から、「8日の午後、13人のマスターが関西空港へ到着する予定」という連絡が入ったが、昨秋以来何度連絡しても返信がないという状態が続いたので、顔を見るまでは半信半疑の思いだった。
また、3月に来日予定だったドイツのツアーが見送りになったこともあり、現在の国際情勢から、いつ「中止になった」 と連絡が入ってもおかしくないと思われた。
そのため国際交流会も、鞍馬山登山も、来日が中止された場合のことも考えて、準備することにしていた。

6日〜7日は、がんのセルフケアで国際的によく知られている「サイモントン・セッション」に参加した。
今年のセッションは6日〜11日(5泊6日)の開催だが、昨年3月に全期間参加しているので、以後は1日だけでも参加することが出来る。サイモントン療法 は、レイキの考え方と通じるものがあり、前回の参加では多くの貴重なヒントを得ることができたので、今回はスペインからの到着まで2日間だけ出席すること にした。
六甲山ホテルに着き、会場に入ると、顔を見るなりカール・サイモントン博士が握手しに近づいてきてくれた。彼のエネルギーは、いつも本当に暖かく、愛に満ち溢れている。
ここでは、がん患者とサポーター(援助者)が主役だが、医療関係者の参加も多いので、新たな出会いも始まる。私も、何人かの現役の医師と顔なじみになった。
7日の夕方、あっという間に過ぎた2日間を思い出しながら、会場を後にした。


4月8日の午後、無事にスペイン一行が到着した。
総勢13人(男性4人、女性9人)で、メキシコ、コロンビア、エクアドル各1人、あとはスペイン(マドリード、バルセロナ)から参加したレイキマスターたちだった。
百天さんとホテルで合流し、アントニオ会長と14日までのスケジュールについて詳細な打合せを行なったが、到着早々にも関わらず、皆さんは早速大阪城の桜見物に出かけたということだった。

 9日は、終日セミナー(芦屋市民センター)
10日は、国際レイキ交流会(芦屋市民センター)
11日は、鞍馬山登山(終了後、鞍馬温泉・京都市内で買い物)
12日は、終日セミナー(芦屋市民センター)
13日は、岐阜県訪問(臼井先生誕生の地)
14日は、午前中打合せ、午後上京

これが、到着翌日から関西を離れるまでの大まかなスケジュールだが、かなり過密な日程が組まれているので、日が経つにつれて疲れも出ると思われた。
しかし、結果的に疲れを感じたのは日本人の側だけで、スペインのメンバーはだれ一人として疲労を感じた気配はなく、そのバイタリティに驚かされることになった。

国際交流会は、「日本発祥のレイキが、海外においてどのように受け入れられ、日常の中でどのように活用されているか」 を、スペイン語圏のマスターたちとの交流を通じて、直接感じ取っていただく絶好の機会として設定した。
また、「スペイン語圏のマスターと、日本のマスターたちによって醸成される高い波動の場」の中で、癒しのエネルギーを存分に楽しむことも、目的の一つだった。

交流会の内容は、次のように設定した。
 ・自己浄化ヒーリング(エネルギー体の活性化)
 ・光の祈りと、瞑想(日英対訳のCD使用)
 ・スペインの列車テロ犠牲者への黙祷
 ・歓迎あいさつ(現代霊気ヒーリング協会代表 土居裕)
 ・スペイン語圏のレイキ事情(スペイン霊気協会会長 アントニオ・モラガ)
 ・スペインのマスター紹介(自己紹介とコメント)
 ・日本側出席者のひとこと
 ・エネルギー交換(双方のマスターによる、一斉アチューンメントの交換)
 ・関東現代レイキ交流会(東京で同時刻に開催中)との遠隔エネルギー交換
 ・発霊法、太陽のエネルギートレーニング、レイキ回し

参加者は約40名、司会は藤瞳子さん、通訳は平野裕子さんにお願いした。
前回の来日時は、スペイン語通訳として小南徹子さん(マドリード在住)が同行したが、今回はスペイン語のできる人がいないため、「日本語の内容は百天和尚 が英訳し、それをアントニオ会長がスペイン語訳する。 逆に、スペイン語から日本語へは、アントニオさんが英訳し、百天さんが日本語訳する」という手順で進めるよう、 事前打ち合わせした。
ところが、交流会の前夜になって、芦屋市民センターの受付事務をしている平野さんが、「以前マドリードに住んでいたことがあり、当日は非番なので通訳をしてもよい」ということで、急遽お願いすることになった。
9日のセミナーも、「13日にマドリードへ出発することになっているスペイン語に堪能な女性がいて、出発準備で忙しいが9日だけなら都合がつく」ということで、支障なく進行することができた。
おかげで、交流会もセミナーもスムースに進行することができ、ここでも 「必要なとき、必要な援助が与えられる」ということを、身をもって体験することができた。

アントニオ会長の話の中で、「最近スペイン語圏で、代替療法の切り札としてレイキが盛んになっているが、とくにメキシコが政府高官のバックアップで熱心に取り組んでおり、大学にレイキのカリキュラムを取り入れるところが出てきた。メキシコへのレイキ普及のため、スペイン霊気協会として全面的にサポートすることになった」という情報が伝えられた。
そういえば、昨年10月にマドリードへ立ち寄ったとき、交流会に約150名の参加者があったが、そこに10数名のメキシコのマスターが参加し、私のマス ター特別コースには州知事夫人も参加してくれたのを思い出した。そのとき、メキシコに招待したいという話があり、「機会を見て、ぜひ訪問したい」と、リップ サービスしてしまったようだ。
アントニオ会長から、「8月から本格的にサポートを開始するので、できれば10月から11月にかけて、一緒にメキシコへ行き、普及を手伝ってほしい」とい う協力依頼があり(今年は海外へ出かけない予定だが)、真剣に検討せざるを得なくなった。これはまだ先の話なので、その時点での自然な流れに任せようと 思っている。

この日は、芦屋と同時刻に、東京で「現代レイキ交流会」が開催されていた。
これは当初、ツアーの日程に余裕があったので、4月10日に東京、18日に芦屋でそれぞれ国際交流会を開催しようと計画され、まず東京の会場を確保してもらっていた。
滞在日程の短縮で、東京の交流会は見送られたが、関東マスターグループが中心となり、「会場をそのまま使用して、現代レイキ交流会を開催しよう」ということになった。
そこで午後4時からの3分間、それぞれの会場から遠隔でレイキエネルギーを送り、交流することになった。
芦屋からは私が、東京からは名取さんが主導し、エネルギーの遠隔交流を行ったところ非常に好評で、私へのメールや現代レイキマスターのメーリングリストにも、肯定的な体験談が寄せられた。

その中に 「4月10日は感動的な体験ができたので、18日の芦屋交流会にも遠隔参加します」 という複数の声があったので、私も悪乗りして「芦屋からエネルギーを送るので、全国から芦屋交流会に遠隔参加して、会場とエネルギー交流しませんか」と呼びかけることになった。
これもまた、多くの参加者から好評をいただいたので、今後も続けたいと思っている。

スペインのマスターたちとの交流は14日まで続き、鞍馬登山や岐阜訪問などの楽しい話題もあったが、キリがないのでここまでにしておきたい。ともかく、「無事に送り出してほっとした」というのが実感である。
国内にいると、なかなか海外のマスターと交流できないので、今後もこのような機会があれば、国際交流会を計画したいと思っている。
アントニオ会長は「できれば1年おきに訪問する」と言っているので、またこのような交流の機会が訪れると思われる。次の機会には、ぜひドイツの方たちとも交流したいと思っている。


                                  


      海外の日本人マスター


                                                        現代霊気ヒーリング協会