Gendai Reiki Forum
1月2月3月4月5月6月7月9月10月11月12月

つれづれの記(2004年葉月)

 2004,8,3

 7月30日は、台風10号の影響で、少し強い風が吹いていたが、伊丹空港から午後2時前に出発、札幌のホテルに午後6時前に到着した。
 翌31日は、今回の旅行目的である 「第1回 北海道現代レイキ交流会」 (旭川勤労会館大会議室)に出席。
札幌から旭川まで、JR特急を利用する。 乗車時間は1時間30分、駅から会場までタクシーで約10分の距離である。タクシーの運転手さんから、 「今日は夏祭りなので、ぜひ楽しんでいってください」 と勧められる。
 
 会場は、ゆったりとした立地で、エネルギーの良い場所に建っていた。
冷房設備がないと聞いて少し驚いたが、建物が古いためというよりも、この辺りは日陰が涼しく、冷房がいらない土地柄のためだと、誰かが教えてくれた。それほど、今年の暑さは強烈だということかも知れない。
 永島さんはこの日は裏方に徹し、地元のマスターである山本良一さんの司会でスタートした。報告では参加者45人ということなので、芦屋交流会にほぼ匹敵する。現代レイキ以外を学んだ方も参加されたが、多くは永島さんのセミナーを受講した人たちで、短期間に加速度的な広がりを見せているのは、北の地がレイキを求めているためかも知れない。
男性は少数で、当日の運営スタッフは女性の皆さんが中心になって運営された。

 交流会は、皆さんの協力のおかげで盛り上がりを見せ、あっという間に3時間半が経過した。
地元の旭川は勿論、富良野や札幌、その他の地区からも参加されたが、レイキは初めてという方にも、楽しんで頂いたのではないかと思う。
 終了後の懇親会にも約20人参加され、和やかに料理を囲みながら、レイキの基本に関する質疑応答が行われたが、的を得た質問が多く、正しい理解の下にきちんと実践されていることがうかがわれた。

 霊気療法ゆかりの地といえば、臼井先生誕生の地・岐阜谷合、霊気療法の能力を得られた京都・鞍馬、臼井霊気療法の普及をスタートさせた東京・原宿、墓所と功徳之碑のある東京・西方寺などが知られている。
 また、西洋レイキの流れからは、林先生から高田先生に受け継がれたハワイ、世界に普及されたレイキが日本への里帰りを果たした北海道・札幌ということになる。

 フランク・ペッター氏が1993年1月にフリーラインのレイキを札幌へ持ち込み、日本で西洋レイキが普及するきっかけを作ったことは、国内レイキの歴史に残る功績だったと思う。彼が継続して、夫人とともに地道にレイキの普及に専念していれば、札幌はレイキのメッカとなっただろうと思う。
 しかし、彼はその道を選ばず、自分が持ち込んだレイキの系統が明確でないことを恥じたのか、別の系統のレイキを普及しようとしたが、長続きせずに日本から去ってしまった。日本のレイキ界にとって大きな損失であると同時に、彼のために惜しまれてならない。

 ’98年、癒しの現代霊気法が発刊された後、北海道から3人のマスター(それぞれ無関係の方)が芦屋まで来られ、現代霊気法を学んで帰られた。その中に、富士川幸子さんという治療家のマスターがいた。
 1年後、バンクーバーから帰国した私は、富士川さんの要望に応えて札幌へ行くことになり、3人へのフォローセミナーとして、市内のホテルでマスター特別コースを開催した。 このとき、別のスクールで学んだマスターが4人参加されたので、私が直接認定した現代霊気法マスターは北海道で7人となった。 しかし、6人は別の仕事をしていてレイキの普及に結びつかず、富士川さんだけがレイキサロンとスクールを開いていた。
 しばらくして富士川さんから電話があり、近いうちに芦屋へ再受講に行きたいこと、また彼女が養成した女性マスターの数が増え、マスター特別コースを受講したい人が何人かいるので、札幌へ来てもらえないかというものだった。
 私は、「希望の時期を提示してもらえば、できるだけそれに合わせるように検討します」と返事をした。富士川さんは、生徒たちと相談してみますと言って電話を切った。
 数日後、2日続けて彼女の夢を見た。次の日に、富士川さんが急死されたと、彼女の生徒さんから電話があった。
その後、何度か電話をもらったが、札幌訪問の件は富士川さんを通じての話だったので、どちらも具体的な話を切り出さず、そのうち私が忙しくなって中々連絡がとれなくなり、いつの間にか消滅してしまった。
 あれから4年半、北海道は何となく現代霊気法と無縁のような感じになっていた。 富士川さんが健在であれば、何度か札幌を訪問していたかもしれない … と、交流会が終って札幌のホテルのラウンジでワインを飲みながら、珍しく感傷に浸ったものだった。

 今回は旭川の方たちが運営されたが、来年は札幌の方たちが中心になって 「第2回 北海道現代レイキ交流会」 が札幌で開催されるという。 それまでには、レイキ実践者の光の輪も、さらに大きく成長していることだろう。
 
 
                                  


      海外の日本人マスター

                                                       現代霊気ヒーリング協会