Gendai Reiki Forum

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つれづれの記(2003年水無月)
          
          
                               
 2003,6,6

5月31日(土)は、京都で「NPO法人JHRA関西支部」の発足記念行事が行われた。
午後の総会にも50名近い参加者があり、一支部の行事としては盛大だったと思う。
午前のホーリーワークが人気のある行事で、その流れとしての参加者もあったと思うが、
日本ホリスティック医学協会の医師の来賓参加もあり、プログラムが進むにつれて参加者の関心の高まりが実感された。
この日の行事に参加した人の中から、JHRAへの会員申込みが多かったと聞いている。

吉田理事の司会で始まり、岡本支部長の開会あいさつ、来賓あいさつ、神作会長あいさつと続き、私と辻理事が講演した。
私は 「レイキの未来の夢を語ろう」 、辻理事は「医療現場のレイキヒーリング臨床事例」がテーマで、私はレイキ界の現状や海外の事例、今後どのようにあるべきかを話題にしたが、辻理事は電子機器による映像技術を駆使して、実際の体験に基づいた事例を紹介しながら、レイキをベースとしたホリスティック医療の大切さを訴えられ、大きな反響を呼んだ。

私の講演は、当日配布した以下のレジュメで、大体の内容を推察していただきたい。

1.霊気界の現状と、社会的認知が必要な理由
  ◇ 外国にくらべ、日本ではまだ十分な認知が得られていない
  ◇ 霊気関係者の側の問題点
  ◇ 外国で認知が進んでいることについて
  ◇ 国内での認知への道

2.霊気の目指す方向性について
   ◇ JHRAの規約(定款)から
    対象者 霊気を求める人、必要とする人、霊気療法実施者
    目  的 霊気の健全な発展と普及
          健全普及の体制づくり
                  霊気を通じての社会貢献
                  病気の予防、心身の健康増進
           生涯教育の場の提供
    活 動 保健、医療、福祉の増進活動
                 社会教育の推進活動

3.これから霊気をどう活用していくか
   (霊気は健康と幸福へのパスポート)
    ◇ 霊気療法の本質
   ◇ 霊気活用のあり方

詳細は省くが「国内での認知への道」の中で、認知向上のための様々な動きがあることを紹介し、医療法人とレイキの団体がドッキングしての動きにも触れた。これは、4月のつれづれの記で 「GHHAがNPO化決定」というニュースのときにもお伝えした。

レイキの本質から言えば、 「レイキは有効なエネルギーヒーリングであると同時に、霊性の領域に深く関わるもの」 なので、医療法人認定の霊気ヒーラーといっても、霊性向上への道が示されているとも思えず、現代医療の中で医師との協力を可能にするという点に落ち着かざるを得ないだろうが、それにしても慎重な医療法人がレイキとの関係を深めたということは、社会認知という点から見れば、好ましい動きの一つだと思っている。

現代霊気法マスターの中にも、「自分は有効な家庭療法としてのレイキに取り組んでいるので、社会的認知の動きなどには関心がない」という人がいる反面、様々なレイキ界の動きを敏感にキャッチし、金と時間の負担を厭わず積極的に参加している人もいる。
(私が折に触れてJHRAの理念やNPO法人化の意義を説明しながらも、個々の人に加入を働きかけないのは、それぞれの自由意志を尊重しているからで、加入の可否はあくまでも自分の意思で決めてもらいたいと思っている。)

レイキに満足できず、レイキに代わる有効な技法を求めたり、似て非なるものに心を惑わされるのは問題外として、関心ある人は様々なところに参加して、それらの動きを実感してもらえばよいと思っている。目的地は同じでも、それぞれ実践の道は異って当然で、他の道を行く人を冷やかな目で見る必要はない。私自身、常にレイキの恩恵を受け続けながら、日常生活の中で少しでも価値ある実践のサポートができるようにと、今も各種セミナーに進んで参加している。そして、その中で何らかの実践のヒントを受け取り、次の自分のセミナーに生かすことにしている。これが、現代霊気法の基本姿勢でもある。

医師の前で失礼かなと思ったが、「レイキヒーラーの中には、現代医療の場で医師とともに働けることを目標にしている人もいる。それも価値あることだが、ヒーラーが医師の手足になることで満足してはいけない。共通の場で働いても、それぞれ役割は異っている。ヒーラーは医師とは別の面、心のケアを受け持つ専門家でなくてはならない」と話した。

行事終了後、岡本ゆう子さんのセンターで、神作会長を含めて10人で今後の打合せを行った。いろいろな事情で、岡本さんが支部長を辞任することになり、吉田元さんが新支部長に就任した。


 2003,6,14

5月31日の記念行事では、何年ぶりかに再会した人が何人かいた。その中には別の系統で学んだ方もあり、このような場がなければ中々縁を得られないと思われる人も多かった。
帰宅した後、数人のマスターからe-mailをいただいたが、その中の1つに、次のような質問があった。

「NPOは、臼井先生からのプレゼントのような気がしてなりません。
ところで、今までレイキは日本では代替医療として扱われていないと教えられてきましたが、
これからは認められるということでしょうか?」

この質問を読んで、あっと思った。素朴な疑問を、直接送ってもらってよかったと感じた。
昨年のGHHA設立当初から、「レイキは海外で高い評価を受けている効果的なヒーリングでありながら、日本では十分な認知が得られていない。社会的な認知をめざし、その第一歩としてNPO法人化に取り組もう」と、目標を掲げてきた。

NPOが現実のものになった現在、私はこれを健全普及のきっかけにしたいと思い、「レイキの社会認知のスタート」 を祝福する狼煙(のろし)を、各所に打ち上げている。
その動きを「レイキは行政機関から、効果的な医療として認められた」と理解する人があるとすれば、私の活動が空回りしていたことになる。この質問をくれた人は、真面目な実践者だけに、他にもそのように理解した人があったかも知れないと危惧した。私は、理解を深めてもらいたいと、次のような返信を送った。

ご質問の 「代替療法として扱われていない」 という意味がよく分かりませんが、病院などで使われていないという意味でしたら、レイキだけでなく、他のヒーリングやセラピーの多くが同様です。現在の医療制度は、西洋医学による医療が中心であり、それ以外のものを代替医療・補完医療などと呼んでいますので、従来からレイキも、(西洋医学でないという点で)代替補完医療の分野に入っています。

したがって「今までレイキは代替医療として扱われていなかった」ということではなく、「レイキに対する社会的認知が十分でなかった」ということです。
それは、海外での高い評価にもかかわらず、日本国内ではレイキを宗教と誤解する人や、怪しげなものを連想する人があるということで、「レイキというものを正しく知ってもらう」必要があったわけです。

今回、福岡県知事からNPO法人として認証されたということは、 「JHRAというレイキ関係者による協会は、宗教団体や、政治団体とは無関係であり、公益のために活動する法人であると認定された」 ということです。決して 「レイキは医療効果が高いとか、代替医療として認定されたという意味ではありません」 ので、誤解のないようにしてください。

県という行政機関から、公益法人の認証を受けたのを好機として、これから一般の人たちに、レイキを正しく認識してもらうための活動がスタートするわけです。レイキが広く社会に受け入れられ、有効な代替補完医療としての役割を果たすことができるかどうかは、これからの問題です。
私が、「それは、何かが完成したということを意味するのではない。未来に向けて、大いなる第一歩を踏み出したということである」 と言っているのは、そのためです。

以上のように、返信した。
それから数日経つが、理解していただいたのか、がっかりされたのか定かではない。


                           


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